2013年2月16日土曜日

一人舞台と電信柱の上の鴉。

更新が遅れてすいません。
いやはや、稽古を重ねれば重ねるほど、新しい方向性が浮上し剪定に困る日々が続いております。
今のところ決まっているのは、一人舞台であるということだけ。宣言をしたわけではないのに、まわりはぼくを一人舞台専門の演出家/作家だと思っているらしい。確かに今までつくってきた作品のほとんどか一人舞台だから、そう思われてもしかたがないか。
一人舞台の場合、客席すべての視線が役者に集中すると思われているらしいが、実はそうではなくて、半分またはそれ以上は、舞台装置や大道具などの美術にそそがれる傾向にある。だって1時間、へたしたらそれ以上一人の人間を視続けるってのは、ちょっと異常ですからね。どんなに美男美女でも、視続けているとぶちゃいくに見えてくるものです。
つまり一人舞台とは、美術と人間の声によって形成される、演劇ともちょっと違うジャンルなんですね。
なので今回の舞台も、つぐみの特性を100%いかしながら、舞台美術と調和のとれた舞台をつくらなければならないんですが、これがなかなか難しい。。彼女の声をいかせる舞台をつくるには、もう少しだけ時間が必要かもしれませんね。