2013年2月20日水曜日

読むたまご。

今日も稽古です。今回は大先輩の戯曲や小説をつかい、朗読と朗読劇と一人舞台の違いを検証してみました。
言ってみれば全て同じだと思うんですが、朗読には演出家がいない、朗読と朗読劇では小説などのテキストを持って本番をむかえるが、一人舞台では戯曲を頭に入れておく、このように小さな点だけが微妙に違うと思えます。
が、最近は舞台でもテキストを持ってそれを読むという演出もあるので、大きな垣根はないように感じました。
さて、ぼくらが今回挑戦するのは、朗読劇に近い作品だと思います。
でも、朗読劇と朗読は何が違うんでしょうか?
演出家がいる、いない、〝劇〟とついているかいないか、それだけの違いですが、やっぱりこれが一番の違いだと思います。つまり朗読劇は〝劇〟なんです、まぎれもない。
テキストを朗読のテクニックで読み、その世界を再創造する、それが朗読です。
一方朗読劇は、テキストを演出家の指示にしたがいながら(100%ではないですが)役者のテクニックで読み、その世界を演劇として表現するものだと思います。だから朗読より朗読劇のほうが、表現できる世界が狭いんです。朗読は作品を昇華させますが、あくまで元の作品を尊重します。一方朗読劇は、そこに演出家や自身の役者としての表現方法がプラスされるので、どうしても出来上がったものは演劇になってしまうんですね。その狭さがたまらなく面白いんですが、それはまた今度。
思いつきでここまで書いてきましたが、あらためて読むという行為の奥深さを知った一日でした。そろそろ戯曲を完成させないとまずいな〜。