2012年12月21日金曜日

ヒバリのこころ

色々舞台の映像とか映画とか観るようにしています。

劇団四季が吹き替えをした金曜ロードショー版は観たけれど、ノーカットで観ようと思い「オペラ座の怪人」映画版DVDを借りて来たのですが、思ったより歌唱力が残念で最後の方は完全に映像美を楽しむ会になっておりました。
どのくらいの規模の金が製作につぎ込まれたのかは知りませんが、これだけチープさを感じさせないセットや演出はなかなかのものかと。
にしてもクリスティーヌは圧倒的に、吹き替えをした元四季の沼尾みゆきさんの方が歌上手いですね…

その少し前に観たのが某動画サイトに挙がっていた野田地図版「パンドラの鐘」。
野田さんという人は、「超 」をいくつ重ねても言い表せないくらい天才だなあと。
舞台の使い方は随一だと思います。奥行きをきちんと使える人(舞台のヘリに並んで芝居するようなことは殆どない)。 舞台転換で観客を引きつけられる演出家はなかなかいないのでは(紙がビリビリ破かれるところ、圧巻)。
堤さんのいい意味での「軽さ」や、天海さんの気高く美しくかっこいいのにとってもキュートなところも魅力的ですが、野田さん演じるヒイバアの異様な存在感は異常なほどに目を引きつけられる…
蜷川さん版も観たいと思いつつ、勝村さんのミズヲは想像がつかなかったり。 大竹さんのヒメ女は何故か容易に想像出来るのです…

昨日はビデオに録画していたのによれよれになってしまった「ファウストの悲劇」を観ました。ところどころ画像乱れたり雑音入ったりしましたが何とか観られる範囲。
前回途中まで観たところで中断してたのですが(その理由は忘却の彼方)、木場さんの口上を聞いて少し思い出しました。
木場さんは「海辺のカフカ」のナカタさんで拝見したことがありますが、凄まじく上手いし全く違う役をしっくり演じていて、ひっくり返りそうになります。まがいなりにも役者やりたいなんて言えなくなる。
歌舞伎の一座が演じる劇中劇という設定はあとから知ったのですが… 奈落をわざと見せたり後ろのハーフミラーばりの空間の中で役者がスタンバっているのを見せるというのはある意味、常に緊張感を失わないためには有効かもしれないと思ったり。
野村萬斎さんは不思議な存在感で、この役はこの人しかいない!とかいう月並みな感想を持ちました。
なんか妙な役をやっている印象が(私の中では)強い勝村さんはやはりなんか妙な役で。声量がハンパないですね、これぞ腹式呼吸という。1幕ラスト、2階席へ登場のところはかっこよいなあ…
この二人のタンゴは腐女子好みしそうだと思う。にしてもメフィストフェレスの髪型はあんなにオードリー春日さんみたいでいいのか?とか。

という本当に「どうでもいいようなこと」をつらつらと、くそみたいな長文でお送りしました。
来年(2013年)の初観劇は蜷川版「祈りと怪物」になりそうです。某アイドル事務所の方が主演でチケット取れないわーと思っていたら立ち見で出ていて。4時間の芝居を40%見切れる状態で立ち見で観るのは普通だったらしないよな…

で、そろそろ「英国鳥人図書館って何ー?」ていうコメントが来てもおかしくない頃だと思うのだけど。
ていうか更新している3人以外で見て下さっている有り難い方はいらっしゃるのでしょうか…