2012年12月18日火曜日

すべての夜は朝へと向かう

劇団競泳水着「すべての夜は朝へと向かう」観てきました。

色んな感想とか見ているとどうも所謂「普通のお芝居」らしいということで、こりゃ久しぶりに普通のお芝居観られるぞと思って劇場へ行ったのですが、思った以上に普通のお芝居で、何の意外性もない、普通のお芝居でした。
そういう系の舞台は俳優座の舞台を6月に観たきりだったので、非常に物足りないというか、とてもあっさりだなーと思うし、俳優座という集団は普通の芝居さえも昇華してしまうだけの演技力を兼ね備えたスーパー集団なのだと改めて感じたり。
男性陣は舞台用の発声がなっていたのだけど、女性陣は発声が弱すぎると感じました。どうなんだろう、その辺は…
個人的には科白回しは演劇と日常の中間がちょうどいいと思っているので、これは少し日常的すぎるというか。
予想以上のべたべたなラブコメで、どうせ恋愛を描くなら、「あっこのはなし」くらい(『だって学年の男子全員あっこと寝たんだよ!?』という科白があるレベルで)ぶっ飛んでいて欲しいと思うのです。
単に私自身の「普通のお芝居」への免疫が下がっただけなのかもしれない。
岸田戯曲賞受賞者と非受賞者の差ってそこかもしれないと。新しいことをやろうという探究心があるかないか、なのかもしれません。(昔と近年の受賞の傾向はだいぶ変わって来ているようですが)
 「わが星」や「ファンファーレ」に出ていた(=柴幸男作品常連の)大柿さんが出てらっしゃいました。
少ない登場ながら印象に残る芝居をしておられて。単に私の贔屓目でしょうか…

という年内最後の観劇でした。
あーこれだったら高校生料金で「トロイアの女たち」観れば良かったー

頗るどうでもいいのですが、野田さん蜷川さんが演出対決をした「パンドラの鐘」が凄く気になるのです。
堤さんも勝村さんも好きなんですよ、あはははは